転職までの道のり
1. 導入部分
背景と目的
コロナ禍で仕事が減り、自宅待機の期間が増えたことで、本当にやりたいことを考え始めました。その時に生き物飼育が好きだったことを思い出し、テクノロジーで飼育の難しさを解決できないかと考えるようになりました。まずは、テクノロジーについてのスキルを身に付けたいと考え、IoTを学習し、その自ら学んだ知識やスキルを活かせる仕事はないかと思い、転職を決意しました。
業界とキャリアの紹介
前職の仕事は、ディスプレイやイベント業界で百貨店の店内装飾やアパレルブランドのウィンドウディスプレイを施工する仕事でした。お客様との打ち合わせ、図面作成、木工造作の加工・製作、現場での取付などを主に行っていました。美大生のころから先輩の紹介でアルバイトからスタートし、社員に誘われて約10年間くらい働いていました。
2. 転職を決意した理由
前職への不満と課題
前職の業界は、昼夜問わず働いていました。お店が閉店してからの作業が多いので、夜勤も多く2日間くらい寝ないで働くことも、しばしばありました。何日も寝ないで働いた後は達成感がありましたが、体力的にきつい部分も当然ありました。
新しいキャリアへの憧れ
コロナ禍で、仕事が減り自分がやりたかったことを考える中でIoT技術に興味を持ち始め、人の代わりをテクノロジーに置き換えられるなんてとても素晴らしい世界が来ると感じ、自分が興味あることと仕事が近くなったらもっと仕事が楽しくなると確信しキャリアチェンジを決意しました。
3. 転職活動の始まり
情報収集
2020年頃に転職活動を始めた時は、YouTubeやネットで転職方法を検索し、業界や興味ある仕事を調べました。
転職エージェントの利用
転職エージェントにも相談してみました。エージェントから紹介される会社に幾つもエントリーしましたが中々、面接まで辿り着くことがありませんでした。年齢も35歳を過ぎていて、未経験の仕事に就くのは厳しいと痛感しました。100社近くエントリーをした際に、あるアグリテックの会社から面接の承諾を得ることができ、面接することができました。
4. 転職活動の挑戦
応募と面接
なんとか辿り着けたアグリテック企業の面接では、IoT学習をしていることをデモンストレーションしてくださいと言われ、ラズパイを使用したLチカを実演しました。しかし、数日後に不採用の連絡がありとても落ち込みました。
失敗と挫折
キャリアチェンジを諦められなかったので、なぜ不採用なのか、直接その会社のホームページから面接のフィードバックをもらえないかと連絡してみました。すると、面接を担当してくださったエンジニアさんから直接フィードバックを得ることができました。今の会社の経営状態から未経験を採用することは難しい、サポートできる人材がいない、まずはネットワークの知識を学ぶことがスタートした方がいいと言われました。
YouTubeの影響
ネットワークの知識を得るためにいろいろ調べ、CCNA資格の学習に取り掛かることにしました。そこから、IoT学習の独学スタートとなりました。半年間、仕事をしながらCCNAの学習を進めて、試験を受けましたが、あと数点で不合格でした。とても落ち込み、一気にやる気をなくしてしまいました。それでも諦めずに、再度挑戦しました。
5. スキルアップの取り組み
学習リソース
転職活動を始めた頃、一番初めに取り組んだプログラミング言語のPHPからスタートしました。学習サイトのドットインストールやプロゲート、Udemyの動画、YouTubeなどの教材を利用して学習を進めました。しかし、中々理解できなく、やってもやっても身に付かず、挫折する日々が続きました。
実践と練習
プログラミングに関しては理解が中途半端な感じでしたが、ネットワークの学習に移行し、CCNA学習をYouTubeで発信している動画を見て、教材で問題を解いたりして少しずつITに慣れていきました。ネットワークの学習をすることで、インターネットやパソコンの仕組みが理解できるようになり、どんどんコンピュータが面白く感じるようになりました。
6. IT業界へのキャリアチェンジ
成功の要因
転職を考えてから約2年、ネットワークやプログラミングを学習してきて、ようやくIT業界に転職することができました。私は転職エージェント経由ではなく、ネットワークを学習している人が集まるコミュニティに参加し、そこで繋がったYouTubeの方に紹介してもらいました。
新しい職場での経験
新しい会社では、インターネットを繋げるための論理的設計をやることになりました。始めは覚えることが多く、ついて行くのもやっとでしたが、3ヶ月を過ぎたころからやっと全体像が見えてくる感じでした。インターネットを繋げるためのコアな部分を知ることができ、日々新しい発見があります。
7. 挫折と克服
困難な時期
転職活動では、プログラミングもうまくいかず、資格試験にも落ちて、転職も決まらない時期があり、何度も自分には向いていなくて無理なんだと何回も考えました。
克服方法
しかし、一度走り出した道を諦めずに続けていたら、ひょんなことから進展しました。資格試験に合格することで、モチベーションや自信が付きました。小さな目標を達成することで、最終的なゴールに近づいていくのだと実感しました。
8. 支えてくれた人々
家族や友人の支え
まだ、子どもが小さかったので、土日も時間を作ることが難しかったです。しかし、妻は私が資格学習するために、土日の数時間勉強してきていいよと言って子どもの面倒や家のことをやってくれました。そのサポートがなかったら学習することも難しかったと思います。
YouTubeやオンラインコミュニティ
オンラインコミュニティでは、意識の高い人が多く、常に学習意欲のある方達から刺激をもらっていました。
9. 今後の目標と展望
キャリアの目標
今後のキャリアは、今自分が取り組んでいる分野に近い仕事に就きたいと思っています。趣味で学習したものを仕事でもアウトプットできる環境にしていきたいです。
自己成長のための計画
自己成長のために、ブログやSNSでの発信や実際に物理的なデバイスの製作を続けていきます。
10. まとめ
総評
まだまだ、これからキャリアアップして自分のスキルも向上させていきたいです。Smart Reef Tankプロジェクトはライフワークとして続けていき、プライベートでも学習して仕事でもそのスキルや知識が利用できる環境に自分を変えていきたいと考えています。転職までの道のりは決して楽なものではありませんでしたが、振り返ってみると全ての経験が今の自分を作り上げています。IT業界へのキャリアチェンジは大きな挑戦でしたが、多くの人々の支えと自分の努力によって成し遂げることができました。これからも学び続け、自分のスキルを高めていきたいと思います。
読者へのメッセージ
変化が実感できないことのほうが多いですが、毎日目標を思い出し、毎日1%でもいいから前に進むための行動を続けていくことが大切だと信じています。私は3年前にはコンピュータの「コ」の字もよく分かっていなかったのに、今では多少なりともサーバをいじれるようになりました。これも日々の努力の成果だと思います。
転職活動やキャリアチェンジは決して簡単な道のりではありませんが、諦めずに続けることで道は開けると実感しています。同じようにキャリアチェンジを考えている方々に、少しでも勇気と希望を持ってもらえれば幸いです。困難に直面しても、自分を信じて続けることが大切です。皆さんも目標を設定し、一歩一歩進んでいってください。きっと、その先には新しい可能性が広がっているはずです。